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  • 執筆者の写真Dr.Emi

がんと診断されたら?

お話会のお知らせです!




もう15年以上前になるでしょうか、私はウィーンでがん統合医療の勉強を始めました。

私が通って勉強していたクリニックのドクターは、当時ドイツ・オーストリアの腫瘍学会の会長さんでした。クリニックといっても日本で想像するクリニックでは無く、素敵な一軒家なのです。ウィーンの森が目の前にあり、薔薇が咲き乱れ、治療を受けるお部屋はガラス張りでまるで森林のなかでセラピーを受けているようでした。同じ目線には、大きな涅槃像が横たわり、患者さんたちを見守り包み込む様な世界でした。

そんな環境の中で治療を受けられる素晴らしさに感動したのを今でも昨日の事のように思い出します。


また、検査診断や治療内容のあまりの違いにカルチャーショックでした。

日本で行われている癌治療の遅れに唖然としたのでした。

ここには、書ききれないほどの沢山の情報量でした。

中でも、その当時すでに血液検査で患者さんに抗がん剤が合うか合わないか採血してから使用していたのです。感受性がなければただの毒を持っているのと同じと言いきっていました。抗がん剤を否定しているのでは無く、感受性を調べることが大事なことなのです。

私はクリニックで導入しているギリシャのR.G.C.C社の検査では、

採血のみでがん患者さんの抗がん剤の感受性も調べることができます。

クリニックでその検査を受けられた患者さんは、こういった検査のことを理解ある主治医にはその旨を伝え抗がん剤の選択をしていただき治療を進めています。

更に、天然成分やサプリメントなどの感受性なども調べることができ、がんにこの栄養素が良いという段階ではなく、その患者さん個人個人の癌細胞にはどの天然成分が感受性あるかがわかるため、メディカルサプリメントも治療効果をあげています。



6月にスイスで参加しましたカンファレンスでも世界中からドクターや研究者が集まり、このような検査ありきでがん統合医療をすることがスタンダードあることの話をされていました。

彼らの世界では、ずっと以前から採血で抗がん剤の感受性などを調べながらのがん治療でしたので、時代が進みさらに系統づけられた検査が進化していると言うだけの感じが見受けられました。




話は戻りまして、治療で印象に残っているのは、血管に点滴をするのはどこでも見る光景ですね。

しかし、見ていると患者さんの血管のところに皮膚から透けて赤や緑の色が見えたのです。

何が起きているのか訳わからずドクターに訪ねたところ細胞のミトコンドリアにエネルギーを送っているのだよと。。

今でこそ、やっと日本でもミトコンドリア、エネルギー、がんなどの話題がされるようになりましたが、当時国内で私がこのような話をしても大半の方が相手にしてくれないような状況で残念な思いをたくさんしました。



今回、がん統合医療について明治安田生命さんの丸の内本社でお話をすることになりました。

がん保険なども時代とともにかなり大きく変わりました。

先進医療や統合医療の検査治療にまで保険が使えるようになったのです。

私も保険がここまで変わっていたのは実は知りませんでした。


最近思っていることは、世界の動きやこういった社会の変化に医療の現場がまだまだ追いついていっていない現実を見るのです。こういった事を書きますとまた批判を受けそうですが、私は、ドクター同士でもっと協力して統合医療を進めていける事を切に願っているだけなのです。



さらに詳しいことはお話会で皆様にお話ししたいと思います。

がん患者さんにはもちろんですが、統合医療の世界の動向などがん患者さん以外の方にも

情報を知って欲しいと思っていますのでご興味のある方は是非ご参加ください。



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